モグニャンは、食いつきの良さと健康の両立を目指し、誕生したキャットフードです。一方、愛猫の健康状況に合わせたフード選びをすることも大切です。また、シニア期に差し掛かると注意しておきたい病気のひとつに、腎臓病が挙げられます。
ここでは、モグニャンの概要、そして腎臓病との関係性などについて説明していきます。
モグニャンで腎臓病予防ができるのか?
腎臓病の猫に求められるキャットフードとは
腎臓病の場合、たんぱく質やリンの制限をすることが求められます。たんぱく質を摂取すると、体内で老廃物が生まれます。もちろん、この老廃物は、体が健康な状態であれば自然に体から排出することが可能です。
しかし、腎臓病を患い、腎機能が低下している場合は、この排出作業をうまく進めることができません。体の中に蓄積されていってしまいます。また、リンの場合も同じです。余分なリンを体の外へうまく出すことができないため、あらかじめ摂取する量を制限しておく必要があるのです。
モグニャンは腎臓病予防として向いているのか
モグニャンの公式サイトでは成分表が公表されています。それによると、たんぱく質は27%以上、リンは1.1%です。たんぱく質の量は、キャット―フード全体を考えると、比較的低い数値だと言えるでしょう。キャットフードの中には、30%台のものも少なくないからです。一方、リンの数値は、療法食と比べると高い値を示しています。もちろん、過剰に多いわけではありません。しかし、すでに愛猫が腎臓病を患っている場合は、注意が必要でしょう。
気を付けておきたいのが、「モグニャンは療法食ではない」ということです。そのため、すでに腎臓病を患っている猫に与えることは避けるようにしましょう。獣医師の指示のもと、それぞれの症状に合わせた食事にする必要があるからです。
しかし一方で、モグニャンは、オメガ3脂肪酸などの成分も豊富に含まれており、原材料に強いこだわりを見せているフードです。愛猫が健康な状態で、日々の健康に配慮したい場合は、おすすめのフードと言えるでしょう。なお、たんぱく質やリンは、体をつくるために欠かせない栄養素です。過度に制限することで、猫の健康に影響が及んでしまうことも考えられます。健康な猫の場合は、極端に摂取量を制限することは避けるようにしましょう。
モグニャンは美味しさも追及している
一般的に、低たんぱくなものや、リンの量を制限したフードは、嗜好性が落ちると言われています。しかしながら、モグニャンではたっぷり白身魚を用いており、その香ばしさや味わいで、嗜好性の良さを保っています。
モグニャンとは
モグニャンの概要
モグニャンは、株式会社レティシアンが販売しているキャットフードです。公式ホームページでは、獣医師の93%が推奨している(2021年8月ペッツアイ調べ)との情報が公開されています。
全猫種・全年齢対応にもなっており、多頭飼いの場合や、子猫、シニア期の猫を育てる飼い主など、様々な状況に対応できるキャットフードでもあります。また、粒のサイズは約8ミリ程度と、やや小ぶりなサイズです。大きめサイズのフードを苦手とする子猫やシニア猫でも、比較的食べやすいでしょう。
モグニャンの特徴
このキャットフードの主な特徴としては、以下のものが挙げられます。
- グレインフリー
- 白身魚をたっぷり使い、食いつきの良さを追求
まずは、グレインフリーという点です。猫は肉食動物のため、元々穀物を上手に消化することができません。穀物を配合した方が、リーズナブルなキャットフードを作ることができます。しかしモグニャンでは、健康面への配慮という観点から、穀物は使わず、その代わりにタピオカやジャガイモ、サツマイモを使用しています。
また、モグニャンには白身魚が豊富に使われており、その割合は65%となっています。白身魚は、低脂肪、高タンパクなため、消化吸収の面でも安心な食材です。そして、カリカリした食感を持つため、歯ごたえの良さも楽しめる仕様に。人工的な着色料や香料も使っておらず、安心して与えられるフードと言えるでしょう。
モグニャンの原材料
主な原材料としては、白身魚やタピオカ、ジャガイモなどが挙げられます。健康維持などを目的として、リンゴやカボチャ、クランベリーなども含まれています。また、食物繊維が豊富なサツマイモも使用。腎臓病を患うと、便秘になってしまうケースも少なくありません。
食物繊維をしっかり摂取することで、腸内環境が整えられ、便秘改善にもつながりやすくなるでしょう。
モグニャンの購入方法
モグニャンは、公式通販サイトから購入することができます。お得な定期コースも用意されており、1個購入する場合は10%OFFで購入可能です。2~4個では15%OFF、5個以上の場合は20%OFFと、購入量が増えるほど割引率も高くなります。
周期や個数の変更、そして解約や再開といった手続きも簡単にできるため、継続して利用したい場合は、検討してみましょう。
猫の腎臓病について
1.腎臓病とはどんな病気なのか
腎臓病は、腎臓の働きが低下してしまう病気です。腎機能が低下すると、体の中の老廃物をうまく外へ出せなくなってしまいます。腎臓病には、急性のものと慢性のものとがありますが、猫がかかりやすいのは、徐々に病気が進行していく慢性腎臓病の方です。この病気が厄介な点は、一度患ってしまうと治すことが難しいということです。そのため、腎臓病になった後は、できるだけ進行を遅らせるための治療を行っていきます。また、主な症状としては、以下のものが挙げられます。
- 急に水を飲む量が増える
- 食欲低下
- おしっこの量が増えたり、頻度が増えたりする
その他には、嘔吐したり、口臭がきつくなったりすることもあります。老廃物を体の中に溜め込んでしまうため、このような症状が出てしまうのでしょう。気になる症状がある場合は、一度病院に連れていき、獣医師の診察を受けた方がよいかもしれません。
実は、猫は腎臓病にかかりやすい動物でもあります。この病気は、特に年齢を重ねたシニア期の猫に多く見られます。普段から様子をよく観察しておき、異変にできるだけ早く気付くことが大切です。
2.腎臓病を予防するために
シニア期に入ったら、定期的に病院で検査を受けましょう。早期発見は、腎臓病の治療をできるだけ早くスタートさせるために有効な方法です。その他には、食事面からサポートする方法もあります。栄養のバランスに気を付け、体への負担をできるだけ減らしてあげましょう。
腎臓に優しい食事にするには、リンやたんぱく質などの成分量を調整する必要があります。これらの量は、できるだけ控えめにしましょう。ナトリウムの含有量も低い方が望ましいです。リンやナトリウムが多い食事というのは、すなわち塩分が濃い食事ということでもあります。たんぱく質も、体にとって必要な栄養素ではあるものの、あまり多すぎると腎臓にとって負担になってしまいます。
ここでいくつか予防するためのポイントを紹介しましたが、腎臓病は、「○○をしたら必ず予防できる」というものではありません。もちろん、予防はとても大切です。しかし、どんなに気を付けていても、かかってしまう場合あるということは、視野に入れておきましょう。
まとめ
愛猫の健康維持のために、どのフードを選んだら良いのか悩む人は少なくないでしょう。日頃からしっかり体調や変化に気を付けておくことも大切です。健康的で楽しい日々をできるだけ長く過ごせるよう、愛猫にぴったりなフードを選んでいきましょう。